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iDeCoの2026年改正で何が変わる?拠出限度額・70歳まで加入を解説

10分で読めるShisan編集部
本記事について: 税率・制度・金額等は 2026年5月30日 時点の情報です。本記事は情報提供を目的としており、個別の投資・税務アドバイスではありません。実際の判断は必要に応じて専門家にご相談ください。編集ポリシー
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記事内の試算はShisanシミュレーターで自分の数字で確認できます。(登録不要・無料)

iDeCo 2026年改正の全体像

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、2026年12月拠出分から大幅な改正が予定されています。改正の主な内容は以下の3点です。

注意: 本記事は税制改正大綱・関係法令の改正案に基づく執筆時点の予定です。施行内容や時期は今後の法改正で変更される可能性があります。最新情報は厚生労働省およびiDeCo公式をご確認ください。

改正の3つの目玉

  1. 拠出限度額の引き上げ — 自営業 月6.8万→7.5万 など
  2. 加入可能年齢の延長 — 現行65歳未満 → 70歳未満
  3. iDeCo単体上限の撤廃 — 他制度と合算の枠組みに変更

これにより、特に自営業・フリーランス・高年齢層にとって iDeCo の魅力が大きく上がります。

① 拠出限度額の引き上げ

iDeCo の月の掛金上限は、加入者の職業や他制度の加入状況で異なります。改正後は以下のように引き上げられる予定です。

改正前後の比較(執筆時点の予定)

職業 / 加入状況 改正前 改正後 増加額
自営業・フリーランス(第1号被保険者) 月6.8万円 月7.5万円 +月7,000円
会社員(企業年金なし) 月2.3万円 月2.3万円 変更なし
会社員(DC のみあり) 月2.0万円 月2.0万円 変更なし
会社員(DB あり) 月1.2万円 月1.2万円 変更なし
公務員 月1.2万円 月1.2万円 変更なし
専業主婦・主夫 月2.3万円 月2.3万円 変更なし

注目: 自営業者の拠出枠が 年間 +8.4万円(月7,000円 × 12ヶ月) 増加。所得控除の追加分だけ年間 約2-3万円 の節税効果が増えます。

自営業の節税シミュレーション

前提: 課税所得500万円のフリーランス(所得税率20%+住民税10%)

項目 現行(月6.8万円) 改正後(月7.5万円)
年間掛金 81.6万円 90.0万円
所得税 節税 約16.3万円 約18.0万円
住民税 節税 約8.2万円 約9.0万円
合計節税額 約24.5万円 約27.0万円
掛金に対する節税率 約30% 約30%

→ 拠出するだけで年間 約27万円が手元に戻る計算。これは単独で見れば運用利回り換算で約30%相当(初年度)と非常に強力です。

② 加入可能年齢の延長(70歳未満へ)

現行のiDeCoは「60歳まで加入可能、最大65歳まで延長」でしたが、改正後は 70歳未満まで加入可能となる予定です。

この改正の意義

  • 就労延長の流れに対応: 60代も働き続ける人が増加
  • 積立期間 +5年: 65歳→70歳で複利効果増
  • 節税の継続: 高所得を維持している60代も所得控除のメリット

70歳まで拠出した場合のシミュレーション

前提: 65歳から70歳まで月3万円積立、年利3%

  • 元本: 36万円 × 5年 = 180万円
  • 70歳時の評価額: 約 194万円
  • 運用益: 約14万円(非課税)
  • 5年分の所得控除節税(所得税率10%+住民税10%の場合): 約 36万円

合計で約230万円相当のリターン(投資元本180万に対して)。

③ iDeCo 単体上限の撤廃

現在は「iDeCo の月◯万円」という上限が独立して設定されていますが、改正後は 「企業年金 + iDeCo」の合算枠として運用される方向で議論されています。

何が変わるか

  • 企業の DB / 企業型 DC との合算で考える設計
  • 企業型 DC を導入していない会社員は、iDeCo 上限が増える可能性
  • 公務員・大企業勤務者にも追加の枠が生まれる可能性

詳細はまだ確定していませんが、いずれにせよ 「iDeCo を使える枠が広がる」方向の改正です。

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iDeCo と NISA の使い分け

「iDeCo と NISA、どちらを優先すべき?」は永遠のテーマです。

基本ルール: まずNISA → 余裕があればiDeCo

NISA iDeCo
非課税効果 運用益が非課税 運用益が非課税
所得控除 なし 掛金が全額控除
引き出し いつでも可能 60歳まで原則不可
年間上限 360万円 14.4万〜90万円(職業による)
生涯枠 1,800万円 期間中の累計(実質無制限)

→ NISA は「攻めの非課税枠」、iDeCo は「節税付き老後専用枠」という棲み分け。

おすすめ順序

  1. まず新NISA をフル活用(生涯1,800万円) → 新NISA完全ガイド
  2. iDeCo を併用(節税効果は最強)
  3. それでも余裕があれば課税口座

改正後のiDeCo活用プラン

自営業(35歳・所得500万円)

  • 月7.5万円を改正後の上限で拠出(35〜70歳の35年間)
  • 年利5%運用想定
  • 70歳時の資産: 約 6,460万円
  • うち元本: 3,150万円
  • 運用益(非課税): 約 3,310万円
  • 35年間の累計節税: 約 945万円

→ 老後資金問題のかなりの部分を iDeCo だけで解決可能なレベル。

会社員(40歳・企業型DCあり)

  • 月2万円を 40〜70歳の30年間
  • 年利5%
  • 70歳時の資産: 約 1,665万円
  • 30年間の累計節税: 約 144万円

会社員でも、30年単位で複利を回せば老後資金の柱になります。

老後資金全体の中での位置づけ

老後資金は「年金 + NISA + iDeCo + 課税口座 + 退職金」の総合戦。各要素の必要額は老後資金はいくら必要?税引後・インフレ調整後でシミュレーションで詳しく解説しています。

注意点

1. 60歳まで原則引き出せない

これは iDeCo 最大の制約。教育資金や住宅資金には使えないため、完全な余剰資金で運用すること。

2. 受け取り時に課税される

iDeCo は拠出時非課税・運用時非課税・受取時課税の制度です。受取方法(一時金 / 年金 / 併用)で税負担が変わります。詳細はiDeCoの受け取り方と税金(10年ルール)で解説しています。

3. 金融機関と商品選び

  • 手数料が安いネット証券(SBI、楽天、松井)を推奨
  • 信託報酬の低いインデックスファンド中心がベター
  • 「特別法人税」という潜在的リスク(凍結中だが将来復活の議論あり)

4. 早めの加入が有利

複利効果は時間がすべて。30代から始めた人と50代から始めた人では、最終資産が2-3倍違うことも。改正を待たずに、まず現行制度で始めるのが正解です。

Shisan で iDeCo を含む老後設計を試算

Shisan では、iDeCo + NISA + 課税口座 を統合して税引後・インフレ調整後の老後資産を試算できます。

試算手順

  1. 現在年齢現在資産(iDeCo 残高含む)を入力
  2. NISA保有分(NISA 優先取り崩しのため)
  3. 月の積立額(NISA + iDeCo の合計)
  4. 想定利回り(5%程度が現実的)
  5. 取り崩し開始年齢(60歳以降に iDeCo 含む取り崩し)
  6. 想定インフレ率(2%)

結果カードで「何歳まで資産が持つか」を税引後で確認できます。

まとめ

  • 2026年12月から iDeCo が大幅改正:
    • 自営業の拠出枠 +7,000円/月(月6.8万→7.5万)
    • 加入年齢 65歳未満 → 70歳未満 へ拡大
    • iDeCo 単体上限の撤廃(合算枠化)
  • 自営業は年間 約27万円の節税効果が現実的なライン
  • 60代も拠出できることで5年分の積立 + 節税が追加
  • 既存加入者・新規加入者ともに恩恵あり
  • まず NISA → 次に iDeCo → 課税口座、の優先順位は不変
  • 執筆時点の予定につき厚生労働省最新情報を要確認

iDeCo の受け取り方(一時金 vs 年金 vs 併用)はiDeCoの受け取り方と税金で詳しく解説しています。老後資金全体の必要額は老後資金はいくら必要?もあわせてご覧ください。

ぜひShisanで iDeCo を含む老後資産を試算して、改正後の最適な拠出プランを設計してみてください。

よくある質問

QiDeCoの拠出限度額はいつから上がりますか?
A

2026年12月の拠出分から新しい上限が適用される予定です。実際の引き落としは2027年1月以降となるため、確定申告(所得控除)への反映は2027年分(2028年提出)からになります。

Q自営業の月7.5万円は本当に節税効果が大きいですか?
A

課税所得500万円の自営業者が月7.5万円拠出した場合、年間掛金90万円が全額所得控除になり、所得税・住民税合わせて約27万円の節税効果があります。これは利回り換算で約30%相当(初年度)と非常に強力です。

Q70歳まで加入できるようになると何が良いですか?
A

現行の65歳上限が70歳に延びることで、加入期間が最大5年延長されます。これにより(1)積立期間が長くなり老後資金が増える、(2)節税効果を長く受けられる、(3)働き続けたい人のニーズに合う、というメリットがあります。

QiDeCoとNISAはどちらを優先すべきですか?
A

原則はNISAが最優先です。NISAは引き出しの自由度が高く、年間360万円・生涯1,800万円が非課税。iDeCoは60歳まで原則引き出せない代わりに掛金が所得控除されます。理想は両方併用で、まずNISA枠を埋めてから余剰資金をiDeCoへ、という順番です。

Q今からiDeCoを始めても2026年改正の恩恵を受けられますか?
A

はい。改正は既存加入者・新規加入者を問わず適用されます。むしろ早く始めるほど複利の恩恵が大きいため、今からでも始めるメリットは大きいです。ただし金融機関選び(手数料)と商品選びは慎重に。

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本記事は情報提供を目的としており、投資・税務に関するアドバイスではありません。実際の投資判断・税務処理はご自身の責任において行い、必要に応じて専門家(税理士・ファイナンシャルプランナー)にご相談ください。掲載情報は執筆時点のものであり、税制改正等により内容が変わる場合があります。詳しくは利用規約をご確認ください。

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