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「税引前」のシミュレーションが危険な理由|手取りで見る資産形成

6分で読めるShisan編集部
本記事について: 税率・制度・金額等は 2026年6月8日 時点の情報です。本記事は情報提供を目的としており、個別の投資・税務アドバイスではありません。実際の判断は必要に応じて専門家にご相談ください。編集ポリシー
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記事内の試算はShisanシミュレーターで自分の数字で確認できます。(登録不要・無料)

多くのシミュレーターは「税引前」を見せている

「20年後に3,000万円になります」——資産運用シミュレーターでこんな結果を見て安心したことはありませんか。

しかし、その数字は多くの場合 「税引前・名目値」 です。実際に手元で使えるお金は、そこから:

  1. 税金(課税口座なら利益の20.315%)
  2. インフレ(将来のお金の価値の目減り)

を引いた金額です。この2つを無視すると、将来資産を最大40%近く過大評価してしまうことがあります。

税引前と税引後はどれだけ違うか

具体的な数字で見てみましょう。

ケース:元本500万円・年利5%・20年運用(課税口座)

項目 金額
運用後の資産(税引前) 約 1,327万円
運用益 約 827万円
税金(利益の20.315%) 約 168万円
税引後の手取り 約 1,159万円

→ 税引前の「1,327万円」を信じると、約168万円も多く見積もってしまいます。

積立のケース:月5万円・20年・年利5%

項目 金額
税引前 約 2,055万円
税金 約 174万円
税引後 約 1,881万円

インフレを足すとさらに差が開く

税引後の金額からさらに、インフレによる実質価値の目減りを考える必要があります。

年率2%のインフレが20年続くと、物価は約1.49倍。つまりお金の価値(購買力)は約3分の2になります。

先ほどのケースに当てはめると

視点 金額
税引前(名目) 約 1,327万円
税引後(名目) 約 1,159万円
税引後・インフレ調整後(実質) 約 780万円相当

→ 「1,327万円」と思っていた資産が、実際に使える実質価値では 約780万円相当。**名目との差は約40%**にもなります。

インフレの詳しい影響はインフレで資産は目減りする?実質購買力をシミュレーションで可視化で解説しています。

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なぜこの「見えない差」が危険なのか

① 老後資金を過大評価する

「3,000万円貯まるから老後は安心」と思っていても、税引後・実質では2,000万円を切ることも。準備不足に気づくのが遅れるのが最大のリスクです。老後資金の必要額は老後資金はいくら必要?を参照してください。

② 取り崩し計画が狂う

リタイア後に「思ったより使えるお金が少ない」と気づくと、生活設計の修正が困難です。現役時代に税引後で見ておけば、対策(NISA活用・積立増額・就労延長)を打てます。

③ 商品選びを誤る

税引前のリターンだけで比較すると、NISA(非課税)の価値を過小評価してしまいます。税引後で見れば、NISAの優位性が明確になります。

正しく見るための3つの視点

視点① 税引後で見る

課税口座の利益には20.315%がかかる前提で計算する。NISAは非課税なので分けて考える。

視点② 実質(インフレ調整後)で見る

将来の名目額を、現在の物価水準に換算した「実質購買力」で評価する。

視点③ NISA活用で税金をゼロにする

そもそも非課税枠を使えば、税引前=税引後にできる。まず新NISAを最大活用するのが王道です。

Shisanは最初から税引後・実質で表示する

一般的なシミュレーターの弱点を解消するために、Shisan最初から税引後・インフレ調整後で結果を表示します。

Shisanが表示する2つの核心指標

  • 税引後の使える資産:課税口座の利益にかかる20.315%を自動で差し引いた金額
  • インフレ調整後の実質購買力:将来の名目額を現在の価値に換算した金額

名目額に惑わされず、「本当に使えるのはいくらか」を一目で把握できます。シミュレーターの正しい使い方は資産運用シミュレーションの正しい使い方で詳しく解説しています。

まとめ

  • 多くのシミュレーターは**「税引前・名目値」**を表示している
  • 課税口座では利益の**20.315%**が税金で減る
  • さらにインフレで実質購買力が目減りする
  • 名目と実質の差は40%近くになることも
  • 税引後・実質で見ることで、老後資金の過大評価を防げる
  • NISA活用で税金をゼロにし、Shisanで実質購買力を確認するのが最善

「税引前で◯千万円あるから安心」という思い込みは危険です。ぜひShisanで税引後・実質購買力を試算し、本当に使えるお金を把握してください。

よくある質問

Qなぜ多くのシミュレーターは税引前で表示するのですか?
A

税金は口座種別(NISA/課税口座)や個人の状況で変わるため、単純化のために税引前の名目額を表示するツールが多いのが実情です。しかし課税口座では利益に20.315%がかかるため、税引前の数字をそのまま「使えるお金」と考えると大きく見誤ります。

Q税引前と税引後で具体的にどれくらい違いますか?
A

課税口座で運用益が出ている場合、利益部分の約20%が税金で減ります。例えば元本500万円を年利5%で20年運用すると、税引前は約1,327万円ですが税引後は約1,159万円。約168万円の差が出ます。さらにインフレを考慮すると実質購買力はもっと下がります。

Qインフレも考慮するとどうなりますか?
A

税引後の金額からさらにインフレ分が目減りします。年率2%のインフレが20年続くと、物価は約1.49倍になり購買力は約3分の2に。税引前の名目額と、税引後・インフレ調整後の実質購買力では、40%近い差が生じることもあります。

QNISAを使えば税引前の数字どおりになりますか?
A

税金の面ではそうです。NISA口座は運用益が非課税なので、税引前=税引後になります。ただしインフレによる実質購買力の目減りはNISAでも避けられないため、実質ベースで見る視点は依然として重要です。

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本記事は情報提供を目的としており、投資・税務に関するアドバイスではありません。実際の投資判断・税務処理はご自身の責任において行い、必要に応じて専門家(税理士・ファイナンシャルプランナー)にご相談ください。掲載情報は執筆時点のものであり、税制改正等により内容が変わる場合があります。詳しくは利用規約をご確認ください。

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